現代の繁栄の象徴としてのそびえ建つ高層化したペンシルビルビルディング群は、一つの不幸での崩壊の危うさがあり、自然を分断しそもそも生活できる空間なのかという疑問がありました。資本主義の理論よる効率化は土地を細分化し高密度な空間が出現しましたが。もっと緩やかな心地よい空間にできないかと思います。情報技術の革新や社会の変革は、土地の境界線を無効にすることが可能で横に伸びる平均化した「フラットシティー」という都市の構想が頭に浮かびました。マクロに見れば、地球をラミネートする光を吸収する半透明な膜のような建築で環境と共生しながら水平に成長します。以下にある作品群は様々な形の「フラットシティー」で非現実的で実験的な空間ばかりですが、心地のよい空間とは何かを考えます。
交通空間が最下階にあり、人々の活動領域が水平に伸び最上階が透明の床の公園になっています。
現実にある建築は、個々にエレベーションが存在しますがフラッシティーからはエレベーションが消失します。そのことは、建築のデザインに携わっている者には衝撃的なことで、新しい建築の概念がう生まれるヒントになるのではないかと思います。