公民館の設計競技の応募案です。設計同人舎と近隣の町の設計者も加わり連合チームで進めました。数十案出して検討した結果、大きな建物に全てを収め見とうしがよく回遊する案と、小さな建物に分散して周りにある集落に溶け込むような建築の2案に絞りました。分散案の方がイニシャルコストが抑えられこれからの時代に合っていると思われましたが、設計同人舎の町内の実績でスダレ工法の建物がすでに何件かあり設計同人社の考え方が集約されたデザインの集大成にするということで、3つの半透明なビニールハウスのようなものが連続した木質空間にし明るくて入りやすい公園の続きのような施設を提案しました。
温かみのある気持ちのいい木質空間を田園風景の中に出現させるため多賀町産の木材を使用することは町民の願いでもあります。半円径のすだれは、壁を作ることなくどこの位置にいても風景を感じることができ、外からは人々の様子が伺うことができる半透明な建築です。入りやすさと内部が明るいことは、色々な年代層に使ってもらい楽しい町の文化の中心地です。
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