宗教施設01
神道系宗教法人の教祖の生誕地を記念した施設です。密接した住宅街の中にあり周りの景観に合わせ瓦屋根にし神聖な空間が宿る部分を蔵のような頑強な佇まいにし別棟部分は、子孫がお住まいになる住居です。
アプローチは、真黒タイルの張られたトンネルが建物を貫き奥にある中庭の松を望むことができます。
トンネルは、俗なる世界から神聖な空間へ移行するための結界装置として機能します。
神前と呼ばれる宗教行為の行われる空間です。床の間の形式は全て決められてありアレンジとしてトップライトの光が床の間に落ちるようにしました。明るい神聖な場所にするために大開口を設け接近している隣家を薄く消すためスモークガラスにパターンを設けました。
住居部分の和室と神前、リビング、ダイニング、寝室です。
宗教施設02
全国から訪れる信者の宿泊施設や事務空間です。当初プランニングが決定されていたことから外観のデザインとレストランの内装のみの参加となりました。古い出雲や伊勢神宮に見られる柱のもつ強さを意識して太い柱を並べ奥にある日常性を消しました。
雪が多い地域なので柱の内側を利用して建物の周りを回遊できるようにしています。
中庭に面したレストランで宿泊者の食事やイベントに使われます。
初めのプレゼンテーション時に示されたCG
宗教施設03
教主様の面談、応接、執務室と神前のある施設です。お住まいと連結しもっとも神聖な空間としてデザインしました。
山沿いの立地で湿気が心配されたのと神社が、高床形式を取っていることに習い粒の大きな白玉石を敷き鉄筋コンクリートの下駄に建物を乗せ神聖な建物を演出しています。
玄関は、鳥居状のサッシワークを設え床、枠を真黒の部材を使い壁は珪藻土の刷毛塗りです。執務室の壁、天井の一部は、天然木の板を張り神聖で特別な空間を演出しています。
宗教施設04
前記の別案です。奥の院としての佇まいを考えて壁で4方を囲い幅広の切妻屋根だけが見えるようにしました。壁内は、水を讃えその上に建物がくるようにしています。執務室とくつろぐための部屋に特化した計画案です。
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