田園風景が広がる集落の一区画に計画された住宅です。若い夫婦の成長に合せ空間が変化するスケルトンインフィル方式を採用しました。美しい直方体のコンクリートBOXにシステム化された作り付けの家具を配置し、リフォームしやすくなっています。
外壁は、コンクリート打ち放し仕上げで、屋上スラブに四方を90センチの庇をつけることにより打ち放しの弱点である雨による汚れを防ぎ夏の日差しを和らげます。南北面は、大きな開口部があるシンブルな造形なため日差しとプライバシーを守るための格子と風も積極的に取り入れ、格子周りをアルミのアルマイト仕上げの切り板でデザインしました。

テラスに囲まれた内部空間

四季を感じ。1日時間の流れ、日差しや風を感じ、外部での生活行為、気分転換、目前に広がる田園を気持ちよく感じるために、アブローチはスロープにして徐々に視点を高くし、風景を楽しみながら高床にした玄関テラスにたどり着きます。屋上も含め、内部空間の周りに外部空間である屋根付きテラスが配置され季節や1日の時間帯の中に様々な趣を持った場所が生まれてそれぞれ好きなコーナーで生活を楽しむことを目指しています。テラスのタイルの色彩は、内部のフローリングと色彩を合わしています。

インテリアを中心に

外部が外部環境に対して永遠性を意識したコンクリート打放しやアルミ切り板の仕上げを意識しましたが、逆に内部空間は、肌に接する空間なので、温かみや明るさ色彩を重視しました。
まずはリビングに置く、お気に入りの家具から選定していき、フローリングの質感や色を決定 し、 造り付けの家具の質感や色を決定していきました。

風景と融合

広い田園の景色が水平に広がるため、高い位置から全体を望むようにしました。四季を通じて自然の色彩や温度、空気の触感を楽しみ、生活する喜びを増幅します。

アートと住宅

和室の襖、障子、光天井に現代アートの作家さんに絵を描いてもらいました。天井部分は水面を表し、壁面は雲を表します。

寝室は、色彩を濃くしていく

寝室は、落ち着いた空間にするために色彩を濃くしています。3 階のフリースペースは、家具等で間仕切りられ将来の子供達の部屋になります。

寝室のスタディコーナー

寝室の一角に景色を望みながらのスタディコーナー

ガラスタイルの浴室

透明なガラスタイルで橙色・黄色・無色を30%ずつ混ぜたもの

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WALL

南・北面を日光と風の出し入れに、東・西面を収納・設備・スタディコーナを集約し自由に使える空間を出現させるためにWALLという規格化された作り付け家具を開発しました。天井面にPSを兼ねた間接光のライトラインを通しその下に900×900×2400を基準としたユニット家具を配していきます。
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